近畿大学通信で司書資格を取得した記録

近畿大学の通信課程で図書館司書資格を取得しました(2018年度)

図書館サービス特論 レポート

<設問>

身近にある公共図書館を実際に観察し、その図書館で行われている課題解決支援サービスの内容・特徴を述べると共に、設置されている地域の課題を考えると他にどのようなサービスが実現可能か具体的に提示しなさい。

 

<回答>

1 はじめに

 ○○図書館について調査を行った。

 同図書館はX館、X分館のほか、XX館である◇◇図書館が管理する移動図書館車X台(Xか所を巡回)でサービスを提供している。

 ◇◇図書館(住所)の開館時間は平日X:XX~X:XX、土日祝日X:XX~X:XXで、休館日はX曜、X曜(祝日に当たる場合は翌日)である。

 

 

2 現在提供されている課題解決支援サービス

 ○○の人口約X万人は、XXのうち最下位で、近隣の類似都市と比較して約X万人も少ない(参考資料)。○○は人口減少に対して強い危機感を持ち、対策として子育て支援の充実や健康寿命の延伸を促進している(参考資料、p.37)。図書館もこれらの事業に携わっている。

 

(1)子育て支援

 ○○図書館は全館に児童室を設置し、また乳幼児に関わる大人向けの読み聞かせ講座を全館で実施するなど、○○の子育て支援事業に積極的に携わっている。ほかにも絵本のブックリストや小学生向けパスファインダーを作成するほか、図書館員が選んだ絵本や読み物を紹介するカラー冊子も作成するなど、児童サービスに注力している。

 ◇◇図書館は◇◇に隣接して親子連れの利用者が多いことから、特に多くの児童向け行事を提供するほか、一般閲覧室(X㎡)の半分以上という児童室の広さ(X㎡)(参考資料、p.13)を活かし、全X館で唯一XXを2台設置するなど、特に児童サービスに注力している。また、ヤングアダルト向けにYAコーナーや就職・進学支援コーナーも設置している。

 

(2)健康寿命の延伸

 ○○図書館は、○○駅付近の○○で最も活気あるエリアに位置する★★図書館(住所)を医療・健康情報の中心館と位置付けているが、◇◇図書館も蔵書全体(X冊)の約X%所蔵(参考資料、p.9)という豊富な資料数を活かし、医療・健康情報コーナーを設置している。

 しかし、コーナーには目立つ看板は無く、案内図はX年に更新されたきりであるほか、関連するパスファインダー等も作成されておらず、最新情報を継続的に提供することはできていない。

 

 

3 今後の地域の課題解決支援サービス

 ○○は人口減少が進んでおり、X年の人口は、X年のX千人の約22%減のX千人となり、特に高齢者は同X千人から同X千人と総人口における割合が増え続けると予想されている(参考資料、p.33)。○○の高齢化率はX年実績値X%、X年推計値X%と、全国平均(同26.6%、同31.2%)を常に上回りながら増加を続ける見込みである(図1、2)。

 そこで○○は政策として高齢者が地域で自分らしい生活を送ることができる長寿社会を目指しており、具体的には、週X日以上外出する高齢者の割合をX年度のX%からX年度にはX%にすることを目標としている(参考資料、p.75)。

 この状況で、昔ながらの住宅街や◇◇が近くにあり、高齢者が立ち寄りやすい◇◇図書館は、高齢者サービスの充実を担う役割が求められるだろう。

 現在、図書館は増え続ける高齢者に対するサービスをほとんど提供していない。◇◇図書館を訪問すると親子連れが非常に多い一方、特に午前中は新聞コーナー等で過ごす高齢者も少なくはない。しかし、◇◇図書館には高齢者も利用できる拡大読書器がX台あるものの、ボランティアによる対面朗読や録音資料等の利用には原則として障害者手帳による利用登録が必要で、一般の字が読みづらい高齢者は基本的には利用できない。また、◇◇図書館が提供する定期行事は合計X種類あるが、ほとんどが児童・YA向けで、高齢者に特化した行事は全くない(参考資料、p.51)。

 したがって◇◇図書館は今後、高齢者が図書館を積極的に利用したくなる仕掛けが必要だろう。まずは利用者アンケートや地域の老人クラブへのアンケート等で年齢層別のニーズを的確に把握し、例えば、高齢者向け朗読会の開催や、今ある医療・健康情報コーナーを最新情報に更新し、同時に高齢者向け健康講座を開催することが考えられるだろう。ほかにも、図書館が現在注力している児童・YAサービスに高齢者ボランティアに参加してもらい、高齢者が若い世代に地域の歴史や伝統を教える行事等を開催し、高齢

者に生きがいを持ってもらうことも有効と考えられる。

 また、現在は障害者のみに提供している対面朗読や録音資料等を一般高齢者等にも提供すれば、これまで字が読みづらいなど読書が困難だった高齢者が図書館資料を利用できるようになるだろう。

 こういった取り組みで高齢者が利用したくなる図書館をつくれば、高齢者の外出先の一つとして◇◇図書館が選ばれるようになり、○○の高齢者の長寿社会の構築の一助となるだろう。

 

(2079字)

 

<参考資料>

 【図2】「高齢化の推移と将来推計」. 取得元:『平成30年版高齢社会白書(概要版)』(p.3). 内閣府. (2018年6月20日). 取得日:2019年〇月〇日. https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/gaiyou/pdf/1s1s.pdf

…など

 

高齢社会白書〈平成30年版〉

高齢社会白書〈平成30年版〉

 

 

 

【感想など】

皆さん言っていますが本当にこの科目は取らないほうがいい。この先生のツボがわからない。最終的には合格しましたが、途中であきらめかけて「図書館情報資源特論」も取りました。

普通の通学ならば、授業や小テストなどで先生の傾向を徐々に知っていって、この先生ならこういうレポートがいいだろう、みたいなことが多少できると思うのですが、通信教育だと全く先生のことがわからないまま、先生が何を問題視しているのかよくわからなくてもとにかく書き続けなければいけないので非常に苦しいです。

合格時の講評は「”だろう”を多用していて他人事のようになっているので注意」とのこと。えー…。

時間が有り余っていて、かつとても広い心をもっているのでない限り、本当にお勧めしません。