近畿大学通信で司書資格を取得した記録

近畿大学の通信課程で図書館司書資格を取得しました(2018年度)

情報サービス論 科目終末テスト(回答例)Q11~Q15

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<回答例>

 

Q11. 大学図書館の利用指導の種類を挙げ、それぞれについて説明してください。⇒p.75

 大学図書館で実際に行われている利用指導には以下のようなものがあるが、いずれも組織的かつ体系的に理念を持って実施される必要がある。

  • オリエンテーション…主として新入生を対象に図書館が独自で行うガイダンス。
  • 図書館ツアー…図書館を案内しながら利用方法やサービスの種類を説明する。視聴覚メディア等を活用して事前研修をした後に実際に館内を案内することも多い。
  • OPAC検索・カード検索指導…図書館ツアーに組み込まれることが多いが、OPAC端末や目録カードの利用方法を指導する。
  • 文献探索法…論文記事・新聞記事検索の基本的指導である一般的文献探索法と、主題別に指導する主題別文献探索法がある。インターネット等を利用しながら文献探索法を指導することも多く、情報リテラシー教育と呼ばれる。
  • コンピュータリテラシー教育…パソコンを使っての操作方法、通信方法、インターネト利用方法などの教育。
  • レポート・論文を作成するためのステップ指導…レポートや論文を作成するためのステップを順序よく説明し、参考文献の引用の仕方なども指導しながら、実際に指導する。
  • 視聴覚機器やコンピュータ機器を使っての編集指導…動画をパソコンに取り込むための編集方法やダウンロードの仕方など、編集の仕方や使い方を指導するもの。

 

 

Q12. 統計利用の留意点を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.58

(1)長期統計的な資料を利用する

 算出基準の異なる各種調査機関の統計を集めて資料を作ると曖昧になるため、統計数値を長期間にわたって収集する場合は、できるだけ同じ資料、同じ調査機関のものを利用する。特に経済統計に関するものは、長期的統計集のような資料では、貨幣価値換算等もされているため、留意する必要がある。

(2)短期的な統計集を複数利用する場合

 長期間統計の留意点と同様、算定の基礎、調査方法、サンプル等に注意する。

(2)経年数値の指数がいつの年を100にしているか把握する。

 指数は、5年ごと、10年ごとなど区切りのいい年、意味のある年を100にしていることが多いので、複数資料や年鑑内の統計を使う場合は特に注意する。

 

 

Q13. レファレンスツールの種類を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.91

  1. 辞典…国語辞典や漢和辞典など、一定の基準に従って見出し語を配列し、発音、語義、品詞、語源、用例などを記載したもの
  2. 事典…事柄を対象に、項目を要約し、音順、体系順に配列したもので、百科事典などがある。
  3. 便覧…特定主題やテーマのもと、各事項や用語を一定の体系に従って、要約的に収録したもので、実用的な知識や技術の習得に役立たせることを目的としている。要覧、総覧、ハンドブック等と同義。
  4. 年鑑…年間形式の逐次刊行物で、1年を単位として、その年に起きた出来事や諸事項を一定の体系にまとめて記録解説したもの。白書も年鑑の一種。
  5. 年表…各年の出来事を時系列的に配列し、表形式に編纂したもの
  6. 名鑑…現在の紳士・淑女録や団体録などで、履歴・業績・家族構成・役員一覧などが記載されている。
  7. 地図…一枚ものでなく、冊子として地図帳となったもの。
  8. 図鑑…生物、色彩等を写真や図柄で紹介するもの
  9. 数表…算出した結果を表として編集したもので、対数表などがある。
  10. 統計表…各種統計表を集めたもので、『日本統計年鑑』や『商業統計表』などがある。
  11. 法令・法規集…法律、政令人事院規則など、法令放棄を条文ごとや法体系ごとに集めたもの。六法全書など。
  12. 書誌・目録…書誌事項を一定の方式に基づいて配列した文献リストのこと。
  13. 索引…文献資料の主要な内容、事項や論文・記事などを単一の検索方法によって簡便に検索できるようにしたもの。内容索引と題目索引がある。
  14. 抄録…記事や論文報告書などを要約し、書誌的事項を付したもので、原文を読む必要があるか判断するために使われる指示的抄録と、論点やデータがわかるようになっている報知的抄録がある。
  15. 解題…本の内容用紙を記し、書誌的事項を付与したもので、その原本を読まなくてもどんな本なのかを知ることができるもの。

 

 

Q14. 図書館統計が出ている統計資料を挙げ、それぞれについて説明してください。⇒p.59

  1. 『日本の図書館』…専門図書館学校図書館以外の日本の図書館を網羅的に調査した統計集で、図書館ごとにデータが収録さており、他館の調査や比較に使われる。
  2. 『学術情報基盤実態調査結果報告』…大学図書館の統計で、個々の大学データではなく、集計された加工データを記載し、平均値やトータル数等を調べるのに使われる。
  3. 『図書館年鑑』…『日本の図書館』で調査したものを統計偏として加工したデータを記載し、グラフや図表を用いて主要なデータをわかりやすく紹介している。
  4. 『日本統計年鑑』…図書館統計のうち、参考業務件数のトータル統計が紹介されており、件数から発展度を見るようなときに使用する。

 

Q15. 『BOOK PAGE 本の年鑑』とはどのような参考図書か説明してください。⇒p.95

 前年の市販新刊図書を収録したもので、本のジャケットを利用した図書の内容要旨や目次を掲載したもので、どのような内容化を調べて本を入手するかどうかを決めるときに活用できる。ジャンル別に構成され、索引は、事項名、書名、著者名などがあり、出版者連絡先一覧や主要公共図書館一覧も掲載されている。

 トーハン、ニッパン、紀伊国屋日外アソシエーツの4社で共同制作しているオンラインデータベース「BOOK」を使用し編纂されており、CD-ROM版もある。

 ただし、小出版社や自費出版物、直販本が掲載されていない場合もあるので、『出版年鑑』などと併用する必要がある。