近畿大学通信で司書資格を取得した記録

近畿大学の通信課程で図書館司書資格を取得しました(2018年度)

図書館情報技術論 科目終末テスト(回答例)Q1~Q5

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<設問>

Q1. OSとアプリケーションソフトとの違いについて説明してください。⇒p.20-21、78

 OSとアプリケーションソフトは、両方ともソフトウェアであるが、OSは、メインメモリやハードディスクの管理を行う「パソコンを使って仕事をするのに必要な準備をパソコンにさせるもの」で、コンピュータにとって必須のソフトウェアである。一方で、アプリケーションソフトは、「文書の作成、表計算シートの作成、デジタルカメラの画像編集」を行うそれぞれ専用のソフトウェアを総称したものである。

 OSは、ハードディスクにあらかじめ記憶されており、パソコンの電源を入れると自動的に読みだされ、OSのプログラムに従ってCPUが動作を開始し、様々な準備作業を行う。パソコン用の代表的なOSは、マイクロソフト社のMicrosoft Windowsや、アップル社のMacOSがあり、ワークステーション用のOSとしては、UNIXが有名で、UNIX系のOSとしてLinuxが無償で提供されている。

 OSでは操作性が重要視されており、画面上でクリックするだけでパソコン操作ができる「GUI(Graphic User Interface)」と呼ばれる直感的に操作ができる工夫がなされている。

 OSは、①プロセス管理、②メモリ管理、③ファイル管理、④入出力管理が必須の機能だが、さらに大規模システムやネットワークサーバーのOSは、システム全体を運用・保守・管理するよう、①メンテナンス機能、②ロギング機能、③自己診断機能、④バックアップ機能、⑤カウンティング機能、⑥ユーザー管理機能を備えている。

 一方で、アプリケーションソフトは、あとからインストールするもので、特にインターネットを経由して入手できるものをオンラインソフトウェアという。

 

 

Q2. コンピュータにおける「数値」と「数字」の違いについて説明してください。⇒p.22、参考p.105

 コンピュータは「1と0しか理解できない」ため、プログラミングにはそれらを用いた機械語が使われるが、「数値」はその道具であり、「数字」はそれによってあらわされる文字である。英語は最も一般的なASCIIコードで表現できるが、日本語にはひらがなや漢字があり7ビットのASCIIコードでは足りないため、2バイト(16ビット)からなるJIS漢字コードを制定している。例えば漢字の「亜」は16進数表記で「889F」、2進数表記で「000100010011111」となる。

 

 

Q3. インターネットとWWWとの関係について説明してください。⇒p.34、39

 インターネットとは、ネットワークを世界規模で展開したものであり、世界規模の情報の交換・発信・入手ができるようになっている。WWWは、「World Wide Web」のことで、これによってインターネットに接続したパソコンなどに文字、画像、動画などを表示させることができる。

 コンピュータ同士が通信を行うには、プロトコルと呼ばれる通信方法の手順や規則を示す必要があるが、インターネット通信では、TCP/ IP通信が用いられており、例えばウェブページを表示させるにはHTTPが、電子メールを送るためにはSMPTがある。HTTPは、HTMLというマークアップ言語で書かれた文書を送受信し、ウェブブラウザと呼ばれるウェブページを表示するためのソフトウェアで閲覧できるようになっている。

 

 

Q4. 情報技術を支える3つの基本技術とそれらの関連について説明してください。⇒p.44-45

 ①ネットワークが情報を駆け巡らせ(通信技術)、②駆け巡ってきた情報をコンピュータが処理し(情報技術)、③これらの情報をデータベースが蓄積し、検索可能にしており、これら①~③なくしては現在の情報化社会は成り立たない。例えば、銀行のATMシステムや鉄道会社の列車予約システムなどはコンピュータをネットワークで結んでデータベースを利用することで初めて成立するシステムである。

 

 

Q5. 著作権が必要な理由をまず説明し、次に著作権と図書館との関りについて説明してください。⇒p.45、48-51

 著作権とは、知的財産権の一つで、思想や感情を創作的に表現したものである「著作物」を複製や模倣などから保護する「排他的利用権」を与えられ、著作物の捜索により自動的に権利が発生するが、同一著作物について複数の権利者が発生することもある。期間は50~70年で、創作者は著作者人格権(公表権、氏名表事件、同一性保持権)とともに著作権(複製権、上映権、公衆送信権、口述権など)を得る。著作権は、ベルヌ条約バンコク著作権条約などで国際的に保護される。

 図書館は、著作権法第31条によって、営利目的でない、一部分の複製であるなど一定の条件を満たすことで著作権者の承諾なしに資料の複製が認められている。