近畿大学通信で司書資格を取得した記録

近畿大学の通信課程で図書館司書資格を取得しました(2018年度)

情報サービス論 科目終末テスト(回答例)Q6~Q10

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<回答例> 

Q6. パスファインダーとは何か、記してください。⇒p.15

 パスファインダーとは、ある特定の主題に関する資料や情報を収集する際に関連する資料の探し方を提供するツールのこと。日本では、大学図書館の情報サービスの一つとして始まり、現在は公共図書館でも活用されており、リーフレット形式や、ウェブ形式がある。

 例えば、公共図書館では、企業支援、医療情報、法律情報、行政資料に関するパスファインダーが、大学では、判例評釈文献、国文学資料、看護情報などの探し方のパスファインダーが考えられる。

 各図書館で作成されたパスファインダーが図書館同士で共有もされており、私立大学図書館パスファインダーバンクや、国立国会図書館がインターネットで公開しているものなどがある。

 

 

Q7.レファレンス業務の間接的業務を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.37

 レファレンス業務の間接的業務とは、利用者に対して直接提供する業務に対し、利用者に提供する前に事前に用意しておく必要がある仕事や提供後の仕事をいう。間接的業務には以下の5つがある。

①レファレンスコレクションの構築…選定業務に参加し、レファレンス資料を、体系的、組織的に構築すること。日ごろからレファレンスツールの比較研究が必要になる。

②レファレンスネットワークづくり…近年の情報時代に自館のみでレファレンスを艇庫ゆすることは困難であるため、他館との連携や、人的ネットワークを構築し、互いにレファレンスワークをフォローしあうこと。

③補助ツールの作成…レファレンスサービスを効率的に行うため、雑誌の記事索引や主要な新聞記事索引などのツールを作成すること。自館の質問傾向に合わせて、参考図書では不十分な部分をカバーするために、館独自で作成される。

④レファレンス統計…質問に関する利用者統計のまとめや利用者に対するアンケートを通じて、利用者の傾向を数値的に把握し、レファレンス活動の戦略や戦術を作ること。

⑤レファレンス記録・保存・事例研究・分析…レファレンスを記録・保存し、それらを利用して事例研究、質問分析をすること。

 

 

Q8.チャイルドの理論について記して下さい。⇒p.21

 チャイルドは、「コロンビア大学におけるレファレンス業務」という論文で、初めてレファレンス業務を定義した。すなわち、レファレンス業務とは、①利用者に複雑な目録を理解させる利用者教育的機能、②図書館員が管理している図書館資料への接近を容易にしてやるという利用者と資料との媒体的機能の2つであり、情報を直接提供することを否定する、保守理論である。

 

 

Q9. 統計的見方の大切さを挙げ、説明してください。⇒p.45

 統計とはアンケート等の調査結果をまとめたり、日々の業務数値をまとめたりするもので、業務の向上のための戦略や戦術に利用する目的で作成される。ほかにも、以下のような重要な付加価値がある。

  • 政策に不可欠…統計化することによって客観的に現状がよく理解でき、必要な政策が明確に見えてくる。統計のための統計は意味がなく、利用目的に沿った統計の利用をしなければならない。
  • 説得力がある…具体的な数値を挙げて説明することにより、説得力が増し、業務の戦略を盾うときに課員を説得する際にも役立つ。
  • 客観視できる…統計で得た数値は客観的で、信用性を高めることができる。ただし、「意図的調査」と言われるような、最初から結論を予定して調査項目が作られている場合もあるので、常に批判的見方ができるように心がける必要がある。

 

 

Q10. レファレンスサービスにおける質問形態と質問の種類について記してください。⇒p.33

(1)質問形態

  • 口頭質問…利用者が直接、レファレンス業務係に口頭で質問する。
  • 電話質問…電話で質問を受ける。
  • 文書質問…FAXやメール、パソコンを使って、利用者が文書で質問する。

(2)質問の種類

  • 資料収集のための質問…「環境問題に関する資料を収集したい」など、特定のテーマ目的に関する文献資料を収集するために、どのように調査するればよいか、文献探索法や調査法を使って処理する質問で、書誌や索引、目録と言ったツールを利用する。
  • 事実・事項調査に関する質問…「ケネディ大統領はいつどこでだれが暗殺したか」など、事実関係や事項に関する質問で、事典、用語集等の参考図書を利用する。