近畿大学通信で司書資格を取得した記録

近畿大学の通信課程で図書館司書資格を取得しました(2018年度)

図書館情報資源概論 科目終末テスト(回答例)Q16~Q20

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<設問>

 Q16. 地域資料、政府刊行物、行政資料について説明してください。

⇒Q8と同じ

 

 

Q17. 出版とは何か。また日本の出版流通の特徴について説明してください。⇒p.124

 出版とは、印刷技術を用い、文章や写真等の著作物を図書や雑誌などとして複製し、広く社会に公表する行為で、その産物を出版物と呼ぶ。有償で販売する出版と、自費出版と呼ばれる無償の出版がある。電子的手段により複製された情報については、電子出版と呼ぶ。初めからデジタルデータで作成されたものをボーンデジタルと呼ぶ。

 日本の出版流通の特徴は、出版者から書店に書籍や雑誌を流通させるのに、取次を介していること、書籍と雑誌とが同じ取次によって流通されていることである。物流の70%は一般的に、出版者から取次へ、取次から書店へ、書店から読者へ流通し、委託制度を基盤としており、原則定価販売(再販売価格維持制度)である。ほかにも、コンビニエンスストア大学生協を通じて読者に流通する場合もある。近年では、取次を通さずに、出版者から直接、オンライン書店に流通することもある。ほかにも、少部数の出版物を取次及び書店に流通させるため、出版者から地方・小売出版流通センターを介して取次や書店に流通する場合もある。

 

 

Q18. 収集方針と除籍基準について説明してください。⇒p.142

 収集方針とは、図書館が資料を収集する際の基本的な考え方を示したもので、蔵書構築方針ともいい、各図書館によって手作成される。収集方針は、関係者の理解を得られていること、成文化され、公開されていることが必要である。

 収集方針には、以下の内容を盛り込む。

  • 図書館の奉仕対象とサービス活動が目指すところ
  • 図書館資料と知的自由の関連
  • 収集・選択の構築と決定にあたる責任の所在
  • 収集する資料の範囲
  • 利用者からの要求と蔵書に対する批判への対象の方法
  • 蔵書からの除去、廃棄についての基本的な考え方

 収集方針の記述については、図書館のサービス目的等を図書館が恣意的に決め、結果として利用者の要求を抑制することになってしまう「抑制型」と、図書館がサービス活動の目的を公開し、利用者の資料要求を積極的に喚起しようとする「拡張型」があり、一般的には、拡張型で記述されることが望ましいとされている。

 除籍基準は、当該資料を登録データから抹消する「除籍」と、物理的に処分する「廃棄」する基準を示すもので、コレクションを新鮮で魅力的な状態に保つために成文化し、公開する必要がある。

 除籍基準には以下の内容を盛り込む。

  • 流行本など価値が著しく減少した資料
  • 長期間にわたり所在不明な資料
  • 法改正など時間の経過により内容が時代にそぐわなくなった資料
  • 破損・汚損した資料
  • 法律に定められる感染症接触した資料

また、以下のことに注意する必要がある。

  • 代用できるかどうか
  • 特定の資料を不当に排除していないか
  • 都道府県範囲でほかに所蔵されているか

除籍基準は、コレクション構築を進めるためにも必要な判断基準であり、資料収集業務のよりどころともなる重要な基準である。

 

 

Q19. 一次資料とはなにか。また、一次資料の具体的な資料とその特徴について説明してください。⇒p.3

 一次資料とは、文献そのものの資料のことで、図書、雑誌、新聞などがそれにあたる。

  • 一般図書…紙に印刷され、公衆の利用に供されるために製本されており、本体が表紙を除いて49ページ以上の不定期刊行物のうち、辞書などの参考図書を除いた一般図書などを指して言う。
  • 参考図書…一般図書同様に、図書の一種で、辞書・辞典、図鑑、便覧などのことで、通読を目的としていない。
  • 雑誌…完結を予定せず、同一のタイトルのもとに継続して出版される逐次刊行物のうち、月刊、週刊など定期的に出版される定期刊行物で、学術雑誌、商業雑誌などの種類に分けられる。図書と比較して、速報性が高い。
  • 新聞…雑誌同様、逐次刊行物の一種で、時事的なニュースや報道などを中心に、世論に訴える定期刊行物で、図書や雑誌と比較して、速報性が高い。

 

 

Q20. 図書館における資料の選択について説明してください。⇒p.143

  選択基準とは、収集方針に基づき、図書館において収集する資料の範囲や優先順位等について示したものである。

 一般的に、日本十進分類法(NDC)0~9類の各類や資料群に沿って、箇条書きで基準が示されていることが多い。例えば熊取町立熊取図書館の選定基準では、各類について、資料の広範性、重層性、専門性、最新性のどれかを優先すると明示している。

 また、特に公共図書館では、児童サービスや地域資料の提供に力を入れていることから、それらの選定基準を別途設けているところが多い。地域資料の選定基準としては、以下のものが示される。

図書館情報資源概論 科目終末テスト(回答例)Q11~Q15

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<設問>

 Q11. 逐次刊行物の種類と特徴について、説明してください。⇒p.19

 逐次刊行物とは、完結を予定せず、同一のタイトルのもとに継続して出版されるもので、月刊、週刊など定期的に出版される定期刊行物と、不定期に刊行される不定期刊行物に分けられる。

  • 雑誌…定期刊行物で、学術雑誌、商業雑誌、ミニコミ誌、業界紙、ムックなどの種類に分けられる。図書と比較して、速報性が高い。
  • 新聞…時事的なニュースや報道などを中心に、世論に訴える定期刊行物で、図書や雑誌と比較して、速報性が高い。日刊、週刊、旬刊、月刊などがあり、形態は、ブランケット判とタブロイド判に分けられる。民間会社が発行する朝日新聞など全国紙と、中日新聞などブロック紙、業界に関わる状況を報じる日刊工業新聞など業界紙のほかスポーツ新聞、学校新聞など多岐にわたる。新聞紙は劣化が激しいため、図書館では縮刷版やCD-ROM版、マイクロ版を収集するが、それらに収録されていない地方版の保存には、デジタル化などの工夫をする必要がある。
  • 年鑑…政府や新聞社、民間会社などが過去1年間に実施した内容や各種統計などを収録し、1年に1回発行する定期刊行物で、『日本統計年鑑』などがそれにあたる。ほかにも『朝日年鑑』『市政年鑑』『日本民間放送年鑑』などがある。

 

 

Q12. 図書の種類と特徴について、説明してください。

⇒Q4と同じ

 

 

Q13. 下記について、説明して下さい。①internet archive国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 ⇒p.87

① internet archives

 1996年に設立されたアメリカの非営利団体で、設立以降の世界のウェブページをロボットによって収集・蓄積し、提供しているデータベースである。

 閲覧したいサイトのURLを「wayback machine」に入力すると、保存日を示したカレンダーが表示されるので、閲覧したい年月日を選択すれば、過去のウェブサイトが確認できる。

 有料サービスの「archive-it」を利用すれば、組織等が作成しているウェブサイトを保存し、インターネットアーカイブで閲覧することができる。

 

② 国立国会図書館インターネット資料収集保存事業

 国や地方公共団体、大学などの公的機関のウェブサイトを中心に収集、保存、提供してるデータベースである。2010年に国立国会図書館法が改正され、国立国会図書館は、承諾なしで公的機関のウェブサイトを収集できるようになった。収集にはドメインが活用され、収取対象となるウェブページはURLで管理されて、クローラというソフトウェアによって起点URLのページからリンクをたどって収集される。国のウェブページは毎月、それ以外の制度収集の対象期間は、年4回収集している。また、著作権法により、資料を提供するために必要と認められる限度において、著作物の複製も可能となっている。

 

 

Q14. 館種別コレクションの収集や特徴について、説明してください

⇒Q7と同じ

 

 

Q15. 障害者に提供する情報資源の種類や特徴について説明してください。⇒p.37

 障害者基本法によって、図書館は、障がい者に対して合理的配慮を行う法的義務がある。図書館が障害者に対して提供する資料には、以下のものがある。

  • 点字・録音資料…視覚障害者をはじめとする読み書きに困難を抱える障害者に提供される、点字で提供される資料で、点字図書や点字絵本がある。ただし、視覚障害者の全員が点字を読めるわけではないので、図書館は、聴覚から情報を取得する録音資料も提供している。録音資料とは、音声や音楽を何らかの記録媒体に録音した資料で、テープ型とディスク型に分けられる。
  • DAISY…音声や画像、動画などを搭載した録音図書のことで、国際規格であるため世界共通で使うことができる。視聴覚障害者のほか、学習障害高機能自閉症などの発達障害者や、ディスレクシアなど様々な障害者に使われている。従来の録音資料と比較し、視覚からも情報を受け取れることや、スピード調整、早送り・巻き戻し機能をもつなど、利便性が高い。
  • 拡大資料…弱視者や高齢者向けに、文字そのものを大きくした資料で、大活字本や拡大写本がある。また、公共図書館では、通常の図書は雑誌を拡大して読む拡大読書器も設置してある。
  • さわる絵本…視覚障害児・者を対象に、半立体的に張り付けている絵やイラストを触って、指や手の触覚で理解できるように工夫した絵本のこと。実物に近い材料を使って製作するのが一般的で、公共図書館では、壊れやすく所蔵数が少ないことから、利用者を限定していることが多い。
  • LLブック…「読みやすい」という意味のスウェーデン語からできた言葉で、内容や言い回し、写真やピクトグラムを用いてわかりやすさを追求したもの。現著作の内容を損なわずに、少ないボリュームでストーリーが展開される。

図書館情報資源概論 科目終末テスト(回答例)Q6~Q10

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※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<設問>

 Q6. 次の資料について説明してください。①地図資料、②小冊子、③加除式資料⇒p.26

  • 地図…地球もしくはほかの天体の表面や関連面について、縮尺し、平面に表現したもので、一定の事象を選び、象徴化している。住宅地図や都市地図を扱う一般図と、植生図や地質図など特定の事象を扱った主題図に分けられる。
  • 小冊子…いずれか1国で出版され、公衆の利用に供される、表紙を除いて5ページ以上48ページ以下の印刷された非定期刊行物のことで、ある一定のテーマに対しての概要などが多く、速報性や、広報としての重要な役割を果たす。例えば、地方公共団体が発行する医療機関、学校、防災情報を紹介する内容や、各行政政策や事業について紹介する小冊子がある。パンフレットやリーフレット、カタログや、チラシも含まれる。
  • 加除式資料…中身の更新・削除などによって、ページ単位で差し替えが可能なバインダー形式の資料で、法律や企画など、頻繁に改訂などが発生する資料に適している。『現行法規総覧』や『現行日本法規』がこれにあたる。図書館では、発行者が来館し、差し替え作業を行うこともある。

 

 

Q7. 館種別コレクションの収集や特徴について、説明してください。⇒p.148

 図書館のコレクションは、館種や規模、サービス内容、利用者層によって異なり、収集方針を立てて、情報資源を組織化して提供している。

  • 国立国会図書館…日本の納本図書館であり、「図書、小冊子、逐次刊行物、楽譜、地図、映画フィルム、印刷その他の方法により複製した文書または図面、蓄音機用レコード、電子的方法、磁気的方法その他の近くによって認識することができない方法により文字、映像、音またはプログラムを記録したもの」のすべてを収めることを義務付けられている。近年では、民間が提供するオンライン資料の収集もできるようになったほか、国や地方公共団体等のウェブページの収集も行っている。
  • 公共図書館都道府県立図書館は、住民の資料要求にこたえる責任と市区町村立図書館の資料センターとしての役割を果たすため、すべての主題分野を包括し、図書や雑誌以外にも、視聴覚資料やネットワーク情報資源などの多様な資料、また地域資料や国内外の資料を幅広く収集する。一方で、市町村立図書館は、地域住民のニーズを反映した資料を収集する必要がある。本館と分館によっても、収集すべき資料が異なる。
  • 大学図書館…学部生、大学院生、教員等に利用されるため、教育や研究のための学術情報が中心である。
  • 学校図書館学校図書館法によって設置が義務付けられており、児童生徒の自発的な読書を支える「読書センター機能」や、学習を支える「学習センター機能」、情報活用力を育成する「情報センター機能」、教材になりうる資料を収集する「教材センター機能」が必要である。

 

 

Q8. 地域資料、政府刊行物、行政資料について説明してください。

  • 地域資料…郷土資料や地方行政資料のことで、図書館法によって公共図書館での収集が義務付けられている。地域資料とは、郷土に関係した歴史的資料以外にも、その地域で採算された出版物や、地域住民が出版した出版物、オーラルヒストリーなど、その地域でしか入手できない資料も含まれる。地方公共団体が編纂する「県史」や「市史」などのほか、行政資料等がある。近年では、デジタルアーカイブで提供されることも多い。
  • 政府刊行物…官報、白書、統計書など、政府あるいは国際機関が法律あるいは規則に基づいて一般に公表する目的で作成した刊行物。官報とは、国の公文書など工事機構を国民に周知させるための機関誌で、法律や省令の公布、人事の発令などが掲載される。白書とは、国の施策状況や統計などを掲載した年次報告書で、『ものづくり白書』など法定白書と、『エネルギー白書』など閣議決定された白書がある。統計書とは、主に国やその関連機関が発行した図書のことで、『日本統計年鑑』などがある。
  • 行政資料…国や地方公共団体、類縁機関が発行した出版物や、それらが外部に委託して作成した報告書のことである。公共図書館が収集する行政資料は、当該自治体が発行した資料を示すことが中心である。地方公共団体が発行した文書や広報誌、統計などは、一般には販売されないため、収集に注意が必要で、当該自治体に対して積極的に働きかけ、能動的に収集する必要がある。

 

 

Q9. 委託販売制度と再販売価格維持制度について説明してください。⇒p.125

①委託販売制

 出版者が取次を介して、書店に書籍や雑誌を委託販売し、一定期間内に売れ残った商品を返品できる制度。委託期間を過ぎると、書店(取次)が在庫処分をすることになり、書籍の返品率は約40%である。委託期間は、新刊の種類によって、45日から6か月になる。

 

②再販売価格維持制度

 再販制度とも呼ばれ、出版者が出版物の小売価格を定めて、書店で定価販売できる制度のことで、日本では1956年に制定され、現在も維持されている。

 再販制度によって、価格競争が避けられ、利益が確保できて、学術書や一定の関係者にしか読まれないような本がきちんと流通するという利点がある。一方で、問題点もあり、そもそも再販制度が導入された経緯が不明であり、現在の40%という高い返品率は再販制度の弊害でもあり、資源の無駄遣いになっているともいわれている。

 

 

Q10. 出版社と取次について説明してください。

 出版社は、書籍や雑誌などの出版物を刊行し、商品化し、公にすることを目的としている。主な仕事としては、企画、編集、組版、校正・校閲、印刷などがある。それらの作業によって本が完成したら、小売価格を設定する。日本には再販売価格維持制度があるため、出版者が設定した小売価格が、書店で定価として販売される。定価に応じて販売部数が決められ、執筆した著作者との出版契約を経て、出版者が独占的に出版し、著作者はその見返りとして印税等が支払われる。

 取次は、出版物を出版社から仕入れ、小売書店に卸売りする販売会社のことである。日本の出版流通は、「株式会社トーハン」と「日本出版配給株式会社」が約60%のシェアを占める。主な仕事としては、仕入れ・配本、配送、集金・金融機能がある。

  • 仕入れ・配本…販売実績に基づきコンピュータ配本することで、全国の書店ごとの販売情報や返品情報を分析し、どの書店に何冊配本するのかを決定する。
  • 物流…出版社から取次へ、取次から書店へ、本の物流を行う。
  • 集金・金融機能…書店に搬入した代金を回収し、各出版社へ支払う。
  • 書誌情報…書誌データベースを作成し、取次や書店の在庫情報に役立てるほか、図書館界では、MARCとして目録作成用に販売されている。

 

図書館情報資源概論 科目終末テスト(回答例)Q1~Q5

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<設問>

Q1. 図書館情報資源とは何か。その具体例を6種類示して、各資料の特徴について説明してください。

 図書館で収集・提供される資料を「図書館情報資源」と呼び、『図書館ハンドブック(第6版)』によると、印刷資料と非印刷資料、一次資料と二次資料、三次資料に分かれる。印刷資料の具体例としては、次の6種類が挙げられる。

  • 一般図書…紙に印刷され、公衆の利用に供されるために製本されており、本体が表紙を除いて49ページ以上の不定期刊行物のうち、辞書などの参考図書を除いた一般図書などを指して言う。
  • 参考図書…一般図書同様に、図書の一種で、辞書・辞典、図鑑、便覧などのことで、通読を目的としていない。
  • 雑誌…完結を予定せず、同一のタイトルのもとに継続して出版される逐次刊行物のうち、月刊、週刊など定期的に出版される定期刊行物で、学術雑誌、商業雑誌などの種類に分けられる。図書と比較して、速報性が高い。
  • 新聞…雑誌同様、逐次刊行物の一種で、時事的なニュースや報道などを中心に、世論に訴える定期刊行物で、図書や雑誌と比較して、速報性が高い。
  • 年鑑…政府や新聞社、民間会社などが過去1年間に実施した内容や各種統計などを収録し、1年に1回発行する定期刊行物で、『日本統計年鑑』などがそれにあたる。
  • 地図資料…地球もしくはほかの天体の表面や関連面について、縮尺し、平面に表現したもので、一定の事象を選び、象徴化している。住宅地図や都市地図を扱う一般図と、植生図や地質図など特定の事象を扱った主題図に分けられる。

 

 

Q2. 逐次刊行物の種類と特徴について説明してください。

 逐次刊行物とは、完結を予定せず、同一のタイトルのもとに継続して出版されるもので、月刊、週刊などの定期刊行物と、不定期に刊行される不定期刊行物がある。

逐次刊行物には、以下の具体例が挙げられる。

  • 雑誌…完結を予定せず、同一のタイトルのもとに継続して出版される逐次刊行物のうち、月刊、週刊など定期的に出版される定期刊行物で、学術雑誌、商業雑誌などの種類に分けられる。図書と比較して、速報性が高い。
  • 新聞…雑誌同様、逐次刊行物の一種で、時事的なニュースや報道などを中心に、世論に訴える定期刊行物で、図書や雑誌と比較して、速報性が高い。
  • 年鑑…政府や新聞社、民間会社などが過去1年間に実施した内容や各種統計などを収録し、1年に1回発行する定期刊行物で、『日本統計年鑑』などがそれにあたる。

 

Q3. 電子図書館デジタルアーカイブについて説明してください。⇒p.83

 「電子図書館」という言葉に明確な定義はないが、一般的には、何らかのかたちで全文テキスト化または画像処理を行ったものをコンピュータに保存して、インターネット上で検索・閲覧できるものを指す。

 デジタルアーカイブとは、現資料を所蔵している機関や提供機関が有形・無形の文化資源をデジタル化し、ネットワーク上に保存した保管庫のことを指す。日本では、アーカイブのことを公文書館の意味としてとらえ、歴史的な文書を保存・公開する機関を指すこともあり、歴史的に文献を残す使命感が強い印象もある。地方の公共図書館デジタルアーカイブに保管されるコンテンツは、資料のデジタル化のほかに、祭りや伝統芸能の動画、オーラルヒストリーなど、地域資料が中心である。

 

 

Q4. 図書の種類と特徴について説明してください。⇒p.17

 図書とは、紙に印刷され、公衆の利用に供されるために製本されており、本体が表紙を除いて49ページ以上の不定期刊行物を指す。一般書や専門書など通読できる一般図書と、辞書や図鑑など部分参照する参考図書がある。

 一般図書には、次の5種類がある。

  • 単行書…1冊1冊が単独で刊行されている図書
  • 全集…特定の人物の著作を収録した個人全集
  • 叢書…シリーズとも呼ばれ、固有タイトルのほかに、グループ全体に共通するタイトルを持っている
  • 文庫本…単行書と比較して廉価で、入手しやすい小型の叢書
  • 新書…あるテーマの入門的な解説や雑学的内容を網羅し、社会への問題提起や教養的な面を備える。

 一方、参考図書は、百科事典、専門辞典、便覧、図鑑などの事実解説的なものと、抄録、目録、書誌、索引、目次など、案内指示的なものがある。

 

 

Q5. 二次資料とは何か、また、二次資料の具体的な資料とその特徴について説明してください。⇒p.3

 二次資料とは、文献そのものである一次資料の内容を編集・加工して作成される情報で、一次資料を見つける検索ツールと、一次資料を編集・整理。加工した辞書体ツールに分けられる。

 検索ツールには、書誌や目録、抄録、索引、目次などがある。

  • 書誌…タイトルや著者、出版者などの書誌情報を何らかの基準で記述し、編纂したもの。具体例としては、国立国会図書館が発行する『日本全国書誌』があり、納本制度により納本を義務付けている図書館が、国内で出版された出版物を網羅している。
  • 目録…書誌情報と、その資料をどこに排架するのかという所在情報を記述したもの
  • 抄録…源文献から要旨となる部分を抜き出し作成したもので、指示的抄録と報知的抄録に分けられる。
  • 索引…原文にたどり着くためにキーワードとして採録された重要語のことで、重要語とページ数とを合わせて記録しており、一般的に図書の巻末に記載されている。
  • 目次…内容の章立てを順序立てて書き並べたもの

 一方、辞書体ツールには、辞書、時点、地図、年表、統計書、図鑑などがある。

 

 

 

図書館ハンドブック

図書館ハンドブック

 

 

 

図書館情報資源概論 科目終末テスト(設問)

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※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<設問>

Q1. 図書館情報資源とは何か。その具体例を6種類示して、各資料の特徴について説明してください。

Q2. 逐次刊行物の種類と特徴について説明してください。

Q3. 電子図書館デジタルアーカイブについて説明してください。⇒p.83

Q4. 図書の種類と特徴について説明してください。⇒p.17

Q5. 二次資料とは何か、また、二次資料の具体的な資料とその特徴について説明してください。⇒p.3

Q6. 次の資料について説明してください。①地図資料、②小冊子、③加除式資料⇒p.26

Q7. 館種別コレクションの収集や特徴について、説明してください。⇒p.148

Q8. 地域資料、政府刊行物、行政資料について説明してください。

Q9. 委託販売制度と再販売価格維持制度について説明してください。⇒p.125

Q10. 出版社と取次ぎについて説明してください。

Q11. 逐次刊行物の種類と特徴について、説明してください。⇒p.19

Q12. 図書の種類と特徴について、説明してください。

Q13. 下記について、説明して下さい。①internet archive国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 ⇒p.87

Q14. 館種別コレクションの収集や特徴について、説明してください

Q15. 障害者に提供する情報資源の種類や特徴について説明してください。⇒p.37

Q16. 地域資料、政府刊行物、行政資料について説明してください。

Q17. 出版とは何か。また日本の出版流通の特徴について説明してください。⇒p.124

Q18. 収集方針と除籍基準について説明してください。⇒p.142

Q19. 一次資料とはなにか。また、一次資料の具体的な資料とその特徴について説明してください。⇒p.3

Q20. 図書館における資料の選択について説明してください。⇒p.143

 

 

 【感想など】

 勉強を始めてすぐのころでも取り組みやすい科目だと思います。テキストをきちんと勉強していればテストも大丈夫なはず。

情報サービス論 科目終末テスト(回答例)Q16~Q20

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<回答例>

 

Q16. 相互複写実施の留意事項を記してください。⇒p.61

 相互複写の原則はギブアンドテイクであり、決して一方的になってはならない。

  • 原則として遠方にある図書館に対して行う。
  • 書面を通じて行う。
  • 複数の資料の複写を依頼するときは、効率化のため、一件ずつ依頼書を作成する。
  • 書誌事項を丁寧に記載する
  • 時間がかかる場合もあるので、利用者に配慮しておく
  • 所蔵していても製本中などで提供できない場合があるので、事前に連絡する。
  • 学術紀要は、料金によってではなく、原則として紀要を出している大学の図書館に依頼する。
  • 相互協力マニュアル等を作成し、各館の事情やルールを把握しておく。

 

 

Q17.『全集・叢書細目総覧』とは、どのようなツールか説明してください。⇒p.113

 「古典編&索引編」は、国初から幕末までに日本人によって書かれた酷暑で、明治以降から昭和45年末までに活字体として刊行された全集・叢書の内容細目を集めた目録で、1200種にも及ぶ全集・叢書類を50音順に配列し、その下に内容作品の紹介をしている。

 「古典編・属、索引付き」は、昭和46年以降から60年の間に刊行された全集・叢書を収録しており、署名索引、難読索引が用意されている。

 

 

Q18. 『明治ニュース事典』とはどのようなツールか説明してください。⇒p.141

 新聞が初めて出された慶応4年から明治末までの新聞資料を収録し、日本で最も古い「東京日日新聞」を基礎資料にしながら、全国の地方紙や外務省日誌などの日誌類や官報、議案六や台湾の「台日日報」やロンドンの「TIMES」など新聞約210種、日誌役30種を収録している。記事内容は抄録ではなく、記事そのもののエキス部分や全文が収録され、記事そのものが何という新聞のどこに出ていたのか、また記事内容はどのようなものかを調べる際に利用する。

 

 

Q19. 『日本の参考図書』第4版とは、どのようなツールか説明してください。⇒p.104

 『日本の参考図書 解説総覧』1980の改訂版で、明治以降国内で刊行された参考図書から7033タイトルを選び、日本十進分類法(NDC)に準じて大別し、個々の参考図書ごとに解説を付した基本文献で、これ以降のカレント情報には『日本の参考図書 四季版』を利用する。

現在の『日本の参考図書 解説総覧』は今までの中から重要なものが選ばれているので、網羅的に調査する場合や特定分野の参考図書を調査する必要があるときは、過去の『日本の参考図書』の活用も必要となる。

 

 

Q20. 『出版年鑑』とはどのようなツールか説明してください。⇒p.95

  前年の新刊書及び重版書を集めた新刊図書目録であり、1年間で刊行された市販図書を探すための年間形式の基礎文献で、昭和25年からの市販本を各年ごとに調べることができる。旬刊『出版ニュース』が基礎となっている。

 索引は書名、著者索引があり、本体は主題分類別で、日本十進分類法(NDC)に基づいた分類番号順になっている。

 第一巻が「資料・名簿編」で、第二巻が「目録・索引編」の本体となっている。

 カレントな新刊情報を得るには、『ウィークリー出版情報』や『これから出る本』を活用する。

情報サービス論 科目終末テスト(回答例)Q11~Q15

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<回答例>

 

Q11. 大学図書館の利用指導の種類を挙げ、それぞれについて説明してください。⇒p.75

 大学図書館で実際に行われている利用指導には以下のようなものがあるが、いずれも組織的かつ体系的に理念を持って実施される必要がある。

  • オリエンテーション…主として新入生を対象に図書館が独自で行うガイダンス。
  • 図書館ツアー…図書館を案内しながら利用方法やサービスの種類を説明する。視聴覚メディア等を活用して事前研修をした後に実際に館内を案内することも多い。
  • OPAC検索・カード検索指導…図書館ツアーに組み込まれることが多いが、OPAC端末や目録カードの利用方法を指導する。
  • 文献探索法…論文記事・新聞記事検索の基本的指導である一般的文献探索法と、主題別に指導する主題別文献探索法がある。インターネット等を利用しながら文献探索法を指導することも多く、情報リテラシー教育と呼ばれる。
  • コンピュータリテラシー教育…パソコンを使っての操作方法、通信方法、インターネト利用方法などの教育。
  • レポート・論文を作成するためのステップ指導…レポートや論文を作成するためのステップを順序よく説明し、参考文献の引用の仕方なども指導しながら、実際に指導する。
  • 視聴覚機器やコンピュータ機器を使っての編集指導…動画をパソコンに取り込むための編集方法やダウンロードの仕方など、編集の仕方や使い方を指導するもの。

 

 

Q12. 統計利用の留意点を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.58

(1)長期統計的な資料を利用する

 算出基準の異なる各種調査機関の統計を集めて資料を作ると曖昧になるため、統計数値を長期間にわたって収集する場合は、できるだけ同じ資料、同じ調査機関のものを利用する。特に経済統計に関するものは、長期的統計集のような資料では、貨幣価値換算等もされているため、留意する必要がある。

(2)短期的な統計集を複数利用する場合

 長期間統計の留意点と同様、算定の基礎、調査方法、サンプル等に注意する。

(2)経年数値の指数がいつの年を100にしているか把握する。

 指数は、5年ごと、10年ごとなど区切りのいい年、意味のある年を100にしていることが多いので、複数資料や年鑑内の統計を使う場合は特に注意する。

 

 

Q13. レファレンスツールの種類を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.91

  1. 辞典…国語辞典や漢和辞典など、一定の基準に従って見出し語を配列し、発音、語義、品詞、語源、用例などを記載したもの
  2. 事典…事柄を対象に、項目を要約し、音順、体系順に配列したもので、百科事典などがある。
  3. 便覧…特定主題やテーマのもと、各事項や用語を一定の体系に従って、要約的に収録したもので、実用的な知識や技術の習得に役立たせることを目的としている。要覧、総覧、ハンドブック等と同義。
  4. 年鑑…年間形式の逐次刊行物で、1年を単位として、その年に起きた出来事や諸事項を一定の体系にまとめて記録解説したもの。白書も年鑑の一種。
  5. 年表…各年の出来事を時系列的に配列し、表形式に編纂したもの
  6. 名鑑…現在の紳士・淑女録や団体録などで、履歴・業績・家族構成・役員一覧などが記載されている。
  7. 地図…一枚ものでなく、冊子として地図帳となったもの。
  8. 図鑑…生物、色彩等を写真や図柄で紹介するもの
  9. 数表…算出した結果を表として編集したもので、対数表などがある。
  10. 統計表…各種統計表を集めたもので、『日本統計年鑑』や『商業統計表』などがある。
  11. 法令・法規集…法律、政令人事院規則など、法令放棄を条文ごとや法体系ごとに集めたもの。六法全書など。
  12. 書誌・目録…書誌事項を一定の方式に基づいて配列した文献リストのこと。
  13. 索引…文献資料の主要な内容、事項や論文・記事などを単一の検索方法によって簡便に検索できるようにしたもの。内容索引と題目索引がある。
  14. 抄録…記事や論文報告書などを要約し、書誌的事項を付したもので、原文を読む必要があるか判断するために使われる指示的抄録と、論点やデータがわかるようになっている報知的抄録がある。
  15. 解題…本の内容用紙を記し、書誌的事項を付与したもので、その原本を読まなくてもどんな本なのかを知ることができるもの。

 

 

Q14. 図書館統計が出ている統計資料を挙げ、それぞれについて説明してください。⇒p.59

  1. 『日本の図書館』…専門図書館学校図書館以外の日本の図書館を網羅的に調査した統計集で、図書館ごとにデータが収録さており、他館の調査や比較に使われる。
  2. 『学術情報基盤実態調査結果報告』…大学図書館の統計で、個々の大学データではなく、集計された加工データを記載し、平均値やトータル数等を調べるのに使われる。
  3. 『図書館年鑑』…『日本の図書館』で調査したものを統計偏として加工したデータを記載し、グラフや図表を用いて主要なデータをわかりやすく紹介している。
  4. 『日本統計年鑑』…図書館統計のうち、参考業務件数のトータル統計が紹介されており、件数から発展度を見るようなときに使用する。

 

Q15. 『BOOK PAGE 本の年鑑』とはどのような参考図書か説明してください。⇒p.95

 前年の市販新刊図書を収録したもので、本のジャケットを利用した図書の内容要旨や目次を掲載したもので、どのような内容化を調べて本を入手するかどうかを決めるときに活用できる。ジャンル別に構成され、索引は、事項名、書名、著者名などがあり、出版者連絡先一覧や主要公共図書館一覧も掲載されている。

 トーハン、ニッパン、紀伊国屋日外アソシエーツの4社で共同制作しているオンラインデータベース「BOOK」を使用し編纂されており、CD-ROM版もある。

 ただし、小出版社や自費出版物、直販本が掲載されていない場合もあるので、『出版年鑑』などと併用する必要がある。

 

情報サービス論 科目終末テスト(回答例)Q6~Q10

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<回答例> 

Q6. パスファインダーとは何か、記してください。⇒p.15

 パスファインダーとは、ある特定の主題に関する資料や情報を収集する際に関連する資料の探し方を提供するツールのこと。日本では、大学図書館の情報サービスの一つとして始まり、現在は公共図書館でも活用されており、リーフレット形式や、ウェブ形式がある。

 例えば、公共図書館では、企業支援、医療情報、法律情報、行政資料に関するパスファインダーが、大学では、判例評釈文献、国文学資料、看護情報などの探し方のパスファインダーが考えられる。

 各図書館で作成されたパスファインダーが図書館同士で共有もされており、私立大学図書館パスファインダーバンクや、国立国会図書館がインターネットで公開しているものなどがある。

 

 

Q7.レファレンス業務の間接的業務を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.37

 レファレンス業務の間接的業務とは、利用者に対して直接提供する業務に対し、利用者に提供する前に事前に用意しておく必要がある仕事や提供後の仕事をいう。間接的業務には以下の5つがある。

①レファレンスコレクションの構築…選定業務に参加し、レファレンス資料を、体系的、組織的に構築すること。日ごろからレファレンスツールの比較研究が必要になる。

②レファレンスネットワークづくり…近年の情報時代に自館のみでレファレンスを艇庫ゆすることは困難であるため、他館との連携や、人的ネットワークを構築し、互いにレファレンスワークをフォローしあうこと。

③補助ツールの作成…レファレンスサービスを効率的に行うため、雑誌の記事索引や主要な新聞記事索引などのツールを作成すること。自館の質問傾向に合わせて、参考図書では不十分な部分をカバーするために、館独自で作成される。

④レファレンス統計…質問に関する利用者統計のまとめや利用者に対するアンケートを通じて、利用者の傾向を数値的に把握し、レファレンス活動の戦略や戦術を作ること。

⑤レファレンス記録・保存・事例研究・分析…レファレンスを記録・保存し、それらを利用して事例研究、質問分析をすること。

 

 

Q8.チャイルドの理論について記して下さい。⇒p.21

 チャイルドは、「コロンビア大学におけるレファレンス業務」という論文で、初めてレファレンス業務を定義した。すなわち、レファレンス業務とは、①利用者に複雑な目録を理解させる利用者教育的機能、②図書館員が管理している図書館資料への接近を容易にしてやるという利用者と資料との媒体的機能の2つであり、情報を直接提供することを否定する、保守理論である。

 

 

Q9. 統計的見方の大切さを挙げ、説明してください。⇒p.45

 統計とはアンケート等の調査結果をまとめたり、日々の業務数値をまとめたりするもので、業務の向上のための戦略や戦術に利用する目的で作成される。ほかにも、以下のような重要な付加価値がある。

  • 政策に不可欠…統計化することによって客観的に現状がよく理解でき、必要な政策が明確に見えてくる。統計のための統計は意味がなく、利用目的に沿った統計の利用をしなければならない。
  • 説得力がある…具体的な数値を挙げて説明することにより、説得力が増し、業務の戦略を盾うときに課員を説得する際にも役立つ。
  • 客観視できる…統計で得た数値は客観的で、信用性を高めることができる。ただし、「意図的調査」と言われるような、最初から結論を予定して調査項目が作られている場合もあるので、常に批判的見方ができるように心がける必要がある。

 

 

Q10. レファレンスサービスにおける質問形態と質問の種類について記してください。⇒p.33

(1)質問形態

  • 口頭質問…利用者が直接、レファレンス業務係に口頭で質問する。
  • 電話質問…電話で質問を受ける。
  • 文書質問…FAXやメール、パソコンを使って、利用者が文書で質問する。

(2)質問の種類

  • 資料収集のための質問…「環境問題に関する資料を収集したい」など、特定のテーマ目的に関する文献資料を収集するために、どのように調査するればよいか、文献探索法や調査法を使って処理する質問で、書誌や索引、目録と言ったツールを利用する。
  • 事実・事項調査に関する質問…「ケネディ大統領はいつどこでだれが暗殺したか」など、事実関係や事項に関する質問で、事典、用語集等の参考図書を利用する。

 

情報サービス論 科目終末テスト(回答例)Q1~Q5

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<回答例>

Q1. レファレンスサービスの業務内容を挙げ、簡潔に説明してください。

 レファレンスサービスとは、利用者の質問に対して、情報収集が効率的かつ効果的に行われるよう支援し、適切な資料を提供するサービスで、「参考業務」とも呼ばれる。

 レファレンスサービスには、7つの業務内容がある。

①質問の処理

 事実や事項調査に関する情報を提供すること。または、資料収集の際には、必要な文献が出ている書誌・索引類を使い提供すること。レファレンスツール等の使い方を説明しながら、次回からは利用者が自分で調査するようにすることが望ましい。

②読書相談

 利用者が求めるテーマや内容の資料を探すときに、必要なアドバイスを文献資料を通して行うもの。特に公共図書館学校図書館でよく見受けられる。

③相互協力

 各種図書館が協力し合い、相互貸借、相互複写、相互紹介、相互レファレンス等を行うこと。現在は、インターネットの普及によって諸外国との協力体制もある。

④情報検索

 自館OPAC、オンラインデータベース、CD-ROMデータベースなどを使い、情報を提供すること。

⑤レフェラルサービス(情報提供サービス)

 関係機関や相談機関等を直接紹介したり、資料を介して紹介して、利用者を専門家へとつなげるサービス。図書館の社会的地位を築くこともできる。

⑥カレントアウェアネスサービス

 個人やグループに対して、特定主題に関する資料を選択して提供するサービス。特定のテーマの記事をまとめたりリスト化したりして提供するドキュメントサービス、参考文献を紹介する文献紹介サービス、雑誌や学術紀要の目次または総目次を提供するコンテンツサービス(目次サービス)、利用者があらかじめ登録しておいた特定のテーマについて図書や記事のリスト等を新規文献情報として適宜提供するSDI(Selective Dissemination of Information)サービスがある。

(※注…「7つ」と書いてありながら実際には6つの業務内容しか挙げてないことにブログを書いた時点で気づきました。一体何だろう…)

 

 

Q2. 生涯学習大学図書館の一般開放について記してください。

 現代は、生涯学習時代と言われ、知識時代・高齢化社会・高学歴化社会になったこともあり、人々は、情報化やマルチメディア化が進む中で、生涯学習への欲求が高まっている。

 1992年12月には、学術審議会の報告書「大学図書館機能の強化高度化について」の中で、「大学図書館の社会への開放など新しいニーズへの対応」という提言が含まれた。これを受け、当時の文部省は、土日開放や地域社会への開放を促進している。

国公立大学は税金で運営されていることから一般公開が原則だが、私立大学でも一般開放が進んでいる。1993年の日本図書館協会調査によると、研究目的で利用する一般市民に開放されていることが多い。つまり、公共図書館との棲み分けを、図書館側も利用者側も認識しているということである。また、利用条件としては、所蔵資料の館内利用が多い。通常は、身分証明書を提示して図書館利用証を作成してもらうが、大学によっては、入館料や登録料を収める必要もある。

 このように一般公開条件は様々ではあるが、生涯学習時代においては大学図書館も地域貢献も求められることを認識し、学生だけでなく地域を含めた情報サービスの在り方を検討する必要がある。

 

 

Q3. ビショップの理論とは何か記してください。

 ウィリアム・ワーナー・ビショップは、論文「レファレンスワークの理論」の中で、レファレンス業務の起点や業務範囲について記している。

 ビショップは、「レファレンス業務は、図書館そのものの歴史に即しており、長い歴史的系譜をもつ図書館業務である」と述べ、レファレンス業務の起点は、社会的背景によって要請され、組織的・計画的業務として行われた時点ではなく、図書館が発生した時から何らかの人的援助の形で行われてきた、という見解を示した。

 また、レファレンス業務の範囲については、ビショップは、図書館員が質問者に対して回答や情報そのものを提供することを否定し、「保守理論の集大成」とも言われている。すなわち、図書館員は自館・多感の資料とを結びつけtる媒体的機能と、利用者が自立して利用できるよう教育する指導的・教育的機能を果たすことで、調査研究の援助をすることがレファレンスサービスであり、研究調査自体は利用者がするものだと明確に区別したのである。

 なお、保守理論は、①回答や情報自体の提供を否定し、②教育・指導的機能を重視し、③媒体的機能重視のため図書館の知識・経験・技術を重視する傾向が強い。 

 

 

Q4. 生涯学習と館種別図書館の役割について記してください。

 現代は、生涯学習時代と言われ、知識時代・高齢化社会・高学歴化社会になったこともあり、人々は、情報化やマルチメディア化が進む中で、生涯学習への欲求が高まっている。図書館も、各館種ごとに様々な役割を果たすことができる。

 公共図書館については、市町村立図書館は一般的に浅く広く資料を集め、提供していることから、関係機関や相談機関等を直接紹介したり、資料を介して紹介して、利用者を専門家へとつなげるレフェラルサービスや、他館との相互協力をきちんと提供できる体制づくりが重要になる。市町村立図書館は、学術書や研究所が多い都道府県立図書館や、近年、一般開放化の進む大学図書館へと利用者を紹介し、必要な情報を得てもらうことができる。一方で、市町村立図書館は地域資料と呼ばれる郷土・行政資料を多く所蔵することから、これらに関するレファレンスサービスについては、自館の利用者に提供するのはもちろんのこと、他館からの照会にも対応することで、相互に有益な関係を築くことができる。

 大学図書館については、ある意味では専門図書館とも言える性格を持つことから、特定分野や主題に関する学術・研究書の収集・提供に優れていることから、公共図書館とは異なる視点からサービスを提供する姿勢が重要である。1992年12月には、学術審議会の報告書「大学図書館機能の強化高度化について」の中で、「大学図書館の社会への開放など新しいニーズへの対応」という提言が含まれた。これを受け、当時の文部省は、土日開放や地域社会への開放を促進している。国公立大学は税金で運営されていることから一般公開が原則だが、私立大学でも一般開放が進んでいる。

 このように、各種図書館で相互に補完・協力することによって、利用者の生涯学習のニーズに答えていくことができる。

 

 

Q5. レファレンスインタビューの必要性を述べ、インタビューの確認事項を記してください。

 レファレンスインタビューとは、質問してきた利用者に対して、調査の戦略を決定するために、調査に入る前に様々な質問をすることである。レファレンスの7~8割がレファレンスインタビューに左右されるともいわれ、大変大切な質問処理のプロセスである。特に、日本では、貸出業務に主軸が置かれ、レファレンスサービスが一般利用者に浸透していないために利用者が質問を遠慮してしまうことも多いため、図書館は、レファレンスインタビューで必要な事項を確認しながら、レファレンスサービス自体を積極的に広報していく必要もある。

 レファレンスインタビューの確認事項は、以下の4つである。

①正確なテーマ範囲の確認

 利用者の質問と、利用者が本当に知りたいテーマとが乖離していることがよくあるため、まずは、具体的に利用目的や詳細情報を聞くことで、正確なテーマを把握する。

②学習体験の確認

 テーマを把握したら、過去に書籍や雑誌等を確認したかどうか聞き、学習レベルを把握する。

③資料の種類の確認

 特定の種類の資料が必要なのか、それとも、図書・記事等どんな資料でもよいのか、国内資料のみか、または国外資料も必要か、など確認する。

④時系列の範囲の確認

 利用目的によっては、最新の資料よりも過去の資料が必要な場合もあるため、最近のものか、戦後か、戦前か、など、必要な時系列範囲を確認する。

 

情報サービス論 科目終末テスト(設問)

※設問の後ろのページ数は2018年度版テキストでの回答に使った参考ページです

※テスト課題は添削されていないので不正解の可能性もあります。あくまでも回答例です

※自分の勉強用にまとめただけのものなので誤字脱字あります 

 

<設問>

Q1. レファレンスサービスの業務内容を挙げ、簡潔に説明してください。

Q2. 生涯学習大学図書館の一般開放について記してください。

Q3. ビショップの理論とは何か記してください。

Q4. 生涯学習と館種別図書館の役割について記してください。

Q5. レファレンスインタビューの必要性を述べ、インタビューの確認事項を記してください。

Q6. パスファインダーとは何か、記してください。⇒p.15

Q7.レファレンス業務の間接的業務を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.37

Q8.チャイルドの理論について記して下さい。⇒p.21

Q9.統計的見方の大切さを挙げ、説明してください。⇒p.45

Q10.レファレンスサービスにおける質問形態と質問の種類について記してください。⇒p.33

Q11.大学図書館の利用指導の種類を挙げ、それぞれについて質問してください。⇒p.75

Q12.統計利用の留意点を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.58

Q13.レファレンスツールの種類を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。⇒p.91

Q14.図書館統計が出ている統計資料を挙げ、それぞれについて説明してください。⇒p.59

Q15.『BOOK PAGE 本の年鑑』とはどのような参考図書か説明してください。⇒p.95

Q16.相互複写実施の留意事項を記してください。⇒p.61

Q17.『全集・叢書細目総覧』とは、どのようなツールか説明してください。⇒p.113

Q18.『明治ニュース事典』とはどのようなツールか説明してください。⇒p.141

Q19.『日本の参考図書』第4版とは、どのようなツールか説明してください。⇒p.104

Q20.『出版年鑑』とはどのようなツールか説明してください。⇒p.95

 

 

 

【感想など】

こちらも全然記憶にありませんが、素直に勉強していれば大丈夫だったような…。

Q1~5については、テキストの参考ページのメモが残っていなかったので記載していません。